SBI新春エクゼクティブ・セミナー～日本企業が持つべきグローバルな長期的戦略の考え方～が2023年1月31日に開催され、ZENMONDO代表の伊藤（荒井）三奈がスピーカーとして参加させていただきました。
（ 当日のイベント動画・資料をご希望の方は本レポート下のフォームよりお申込みください。）
SBI社は、米国SRI International（旧スタンフォード研究所）からスピンオフしたコンサルティング会社です。1946年に設立された、米Stanford Research Institute（現SRI International）は、受託研究・開発のみならず、技術マネジメントに関連するコンサルティングを通して、世界の企業や政府・公共団体等の業務を支援する非営利のシンクタンクです。SBI社は、1958年に未来洞察研究を目的にSRI内に置かれたBusiness Intelligence Centerを起源とし、同社のシナリオ・プランニング、Scanプロセスの開発に貢献しました。約40年間このNPOの内部組織としてサービスを提供してきたこのセクションは、2001年に、幅広い情報サービスとコンサルティング機能を引き継ぎSRIから独立。2009年に社名を現在のStrategic Business Insights, Inc.に変更しました。
セッション1に登壇した代表の伊藤は、「中東アフリカのRisk（社会課題）をOpportunity（事業機会）に」と題したテーマで、アフリカのリバースイノベーションや、イスラエルのスタートアップと英国エネルギー会社が組んでUAEに工場を設立する第３国連携などの事例を紹介しながらお話ししました。また、ZENMONDOがクライアントの新規事業の事業化支援などを通じて感じている各社共通の課題をご紹介すると共に、その根幹ともなりえる、「ビジネスアイデアをどう見つけ出すか」という課題への取り組みについて、SBIとのコラボレーションの可能性についても言及しました。ZENMONDOでは、日本企業を「新しい価値をもつ世界のリーディングカンパニー」にすべく、様々な取り組みを行っております。
中でも「起業道場」では大企業の社員が主体性をもって新規事業を推進する場を提供しながら、ZENMONDOのメンターが伴走・共創支援します。その過程で、「イノベーティブ＋グローバルな人材」、「Risk（社会課題）をOpportunity（事業機会）に変換できる柔軟な思考ができる人材」の育成にもつながると考えます。
セッション2ではSBI Vice PresidentでIntelligence Evangelistの高内章氏が、「身近になったシナリオ・プランニング 長期戦略立案の鍵をにぎる未来の見方 Global Scenario 2035」と題し、予測不能な未来を変数で分析し、それぞれの項目を掛け合わせ複数シナリオを作ることの意義や、「食料調達の未来」を題材にした未来想定の方法論について、紹介・解説されました。
会場からは、アフリカに特化したシナリオやスキャンのご要望もいただきましたし、ご参加の皆様が熱心にメモを取られるお姿が印象的で、とても積極的な姿勢を感じました。
未来は不確実であるという事実は変わりませんが、適切な想定をすることで不確実な未来に備えることができます。SBIの実績あるシナリオ・プランニングの手法を用い、ZENMONDOの戦略や事業化のノウハウによって、Risk（社会課題）の中にOpportunity（事業機会）を見つけ、シナリオや戦略を描き、リスクのポイントを押さえながらもスピード感をもって推進できます。グローバルな長期視点をもつことで、不確実な世の中であっても、自社の次の柱を創っていけるということを、ご参加いただいた皆さまにお感じいただけたのではないでしょうか。
私共ZENMONDOも日本企業を「新しい価値をもつ世界のリーディングカンパニー」にすべく、今後も皆さまのビジネス支援と共に、このような会を通じても情報発信を続けて参ります。
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