G20大阪サミット出席のため訪日されたエルシーシ・エジプト大統領とのラウンドテーブル会合が2019年6月29日に開催され、ZENMONDO代表の伊藤(荒井)三奈も参加いたしました。
当日は、日本の政府機関および日本・エジプト経済委員会のメンバー企業をはじめとする日本企業の代表の方々が参加され、主に経済・ビジネスの観点から今後の両国関係について意見交換がなされました。
エルシーシ大統領は、エジプトが世界各国に持つ自由貿易協定を活かし、日本の産業界のアフリカやヨーロッパ、中東への玄関口となる用意がある旨を語られました。
また、スエズ運河回廊計画等、国家のメガプロジェクトを例に挙げ、多くの投資機会があること、投資家が直面している現状の課題解決に向けた対応を行うことについても言及されました。
エルシーシ大統領は、特に、日本がこれまでに支援を行ってきた、大エジプト博物館、エジプト日本科学技術大学、カイロ地下鉄事業などについて、文化・ビジネスの両面から高く評価しており、日本との協力体制が築けたことを嬉しく思う、と述べられました。
大統領は、エジプトは今後も、友好国日本の経験から多くのことを学びエジプトを発展させたい、日本はエジプトの課題の解決をしてくれており、エジプトも日本側が抱える課題の解決に全力で臨みたく思っており、自分は答えを出すためにここにいる、率直な意見を聞かせて欲しい、とおっしゃいました。
大統領は、繰り返し、エジプトは日本と一緒に事業をしていきたいと思っていると強いメッセージを伝えられ、同国でのビジネスチャンスについても具体例を挙げて説明をされました。
さらに、大統領は、ZENMONDO代表・伊藤(荒井)三奈がエジプトの中東アフリカ地域へのハブとしての役割について発言をしたのをうけ、今年8月に開催されるTICAD7で議長国を務めるエジプトは、アフリカの他の国々の発展も見据えた役割を果たすような貢献をしたい、と力強く語っておられたのが印象的でした。
円借款から投資へとフェーズは大きく変化しており、日本企業とエジプトとのかかわり方についても今後注目されるところです。
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参考:エジプトのニュース『الرئيس عبد الفتاح السيسي يلتقي مع ممثلي مجتمع الأعمال ورؤساء كبرى الشركات في اليابان』より