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ZENMONDO会員主催「南スーダン勉強会」レポート

2019年8月5日にZENMONDO会員講師による「南スーダン勉強会」が開催されました。

本会は、ZENMONDO会員であり、アフリカ各国の蜂蜜を輸入しておられる、オフィス五タラントの水野様が南スーダンに渡航された際の体験談をシェアしてくださるとの有難いお申し出により実現しました。

 

外務省の海外安全情報によるとレベル3(渡航中止勧告レベル)に指定されている南スーダンの首都ジュバ。食事や買い物など用事以外での外出がはばかられ、レストランやモールの中には政府軍隊が待機している状況だったと言います。一般の人の入国が難しい南スーダンの現状や、現地でビジネスをするために欠かせないポイントなどをアフリカのお写真と共にわかりやすくご紹介くださいました。

 

取引する際に水野さんが大事にされているのは、アフリカ人のことをよく理解することです。現地部族の情報収集はマストなのだとか。また、アフリカの人は一般的に日本人に好意的だと言いますが、その理由は日本人がお金持ちだと思っている場合もあるので注意も必要なようです。売れると分かると値を上げる、日本人だから高く買ってくれる、と思う人も多いらしく、そういう場合は取引を止めるなど強い姿勢で臨んでおられるようです。

 

南スーダンの人との接触を通じ、

①彼らの国際性が高いこと(視野が広く国際的なビジネス理念が通用する)
②高学歴で優秀な人材が多いこと、③他のアフリカの国々と比べて仕事が速い

といった点も感じられたと言います。

十数名の参加者からは、支払い方法や輸入時の輸送会社の選定についてなど具体的な質問が多く寄せられました。

 

半額分を先払い、残りは納品後にする、輸送会社は相手に任せた方が良いといった苦い経験から学んだコツが紹介され、会の終了後も活発な意見交換が行われました。

 

「大切なのは信頼。信頼を得るには3₋4年ぐらいはかかるもの。誠実にやること、地元に役に立つビジネスであること、この2点を守れば伝わる人には必ず伝わる。そして他人を見る目を養うこと。」

そう語られる水野さんのお話に、アフリカに限ったことではなくどこでも通用する大事なポイントに改めて気づかされました。

ZENMONDOでは、こういった会員主催の勉強会や報告会を積極的にサポートして参ります。こんな情報が役に立つのでは、現地情報を共有したい、という講師のお申し出はもちろん、こんな会があったら嬉しいというご要望もぜひお寄せ下さい。

皆で学び、皆で成長し合える場の提供ができれば、これほど嬉しいことはありません。

最後になりましたが、今回講師を務めてくださった水野様に改めて御礼を申し上げます。

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