代表からのメッセージ

30年近く国際畑の弁護士・戦略アドバイザーとして、日本と世界のトップ企業、そして現地政府に信頼いただき、チームに支えられながら、100カ国を超える国々でビジネスを成功に導く経験をさせていただきました。なかでも10数年前にカイロに駐在し、中東アフリカの様々な国でのビジネス経験から地域の「飛躍力」と「潜在力」に可能性を感じ、それ以来、同地域への進出支援に注力してまいりました。

なぜ日本と中東・アフリカか?

この10数年間、私は中東アフリカの在京大使館のアドバイザーを務める関係で、これら国々のニーズや課題について現地目線で考える機会に恵まれました。中東やアフリカの国々では、日常生活の中に課題があふれており、これら課題の解決を図ろうとすること自体がビジネスに直結することも多いわけです。比較的豊かな生活の中でこういったビジネスの気づきを得ることが難しく、イノベーションが生まれにくくなっている日本とは対照的です。
ZENMONDOは、日本・中東・アフリカそれぞれの社会課題の解決の鍵は、「イノベーション」にあると考えています。「失われた30年」「国際競争力の低下」を課題とする日本、「石油依存からの脱却と次世代産業の育成」の必要性を抱える中東、「脆弱なインフラがゆえに生み出されるリープフロッグ現象」が期待されるアフリカ。資源の豊かさ、社会としての成熟度、抱えている課題、それぞれにおいて全く違う3地域ですが、我々はお互いの強みと弱みを補完しあえるWin-Winな関係にあるのです。

ZENMONDO立ち上げの経緯

仕事柄、成功の裏で多くのリスクを見てきました。課題に向き合い、複雑に絡みあう事実関係を紐解き、解決の糸口を探るのが我々の仕事です。リスクと向き合いその中からチャンスを見出せる会社を一社でも多く輩出するため、「答えのない世界に挑む」という志をZENMONDOという名前にこめて、日本・中東・アフリカの社会課題を解決に導くことをミッションとした「グローバル・イノベーション・エコシステム」を立ち上げることを決意しました。幸いにも在京エジプト大使・在京UAE大使(当時)の賛同を得、2018年7月に両大使館と共に創立記念レセプションを開催し、今に至っております。

ZENMONDOエコシステムが目指すもの

今、世界は先行き不透明な時代に突入し、課題も複雑化しています。個人や一組織が単体で解決できることは限られています。政府、アカデミア、企業、ベンチャー、専門家といった、志を同じくする(同志)メンバーが、業種や国籍を超え、自分が得意とする領域の技術やノウハウ、知見を持ち寄ることで、課題の解決に取り組み、全体として価値を生み出すことが、必要とされているのです。
そこで、ZENMONDOは ①同志コミュニティ、②道場アカデミー、③投資ファンドからなる「エコシステム」を通じ、日本・中東・アフリカのスタートアップや、日本の大企業、中東アフリカの投資家などをオープンイノベーションで繋ぎます。そうして次世代リーダーを育て、成長力あるビジネスを創ることで、日本・中東・アフリカに「イノベーションの橋を架ける」ことをビジョンとしています。

なぜ今がベストタイミングなのか?

中東アフリカの状況はこの10数年で驚くほどの変化を見せています。それは、想像以上に早い発展を遂げた今から30年程前(私が現地駐在していた頃)の東南アジアの時代のステージと似ているのです。グローバル情勢として、資金や人材が先進国や新興国のイノベーションに集中しておりレッドオーシャン(競争の激しい市場)化しつつあります。独自のエコシステム戦略をもつZENMONDOは、中東の資金力と日本の技術力・人材の活用により、今世界で最後に残されたブルーオーシャン市場と言われる中東・アフリカ市場のパイオニアになることを可能にします。

日本が担うべき役割

日本は、資源に乏しい国であったために、技術力、組織力、人材育成といったことに注力し発展してきました。今、世界がSDGsを掲げ持続的成長を求める中、長年に亘り日本が培ったこれらのノウハウが必要とされています。親日家の多い中東やアフリカで、現地のビジネスニーズからイノベーションの種(気づき)を得、日本が得意とする分野でビジネスを創造し、パートナーと共に、経済的リターン・社会的リターンの両方を追求します。ZENMONDOは、「世界を繋ぎ、未来を創り、心を結ぶ」ことを目指し、橋渡しをしてまいります。

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