欧州の主要空港が人手不足で混乱する中、トルコの航空業界は混乱もなく、需要の急回復に応えているとのことです。その違いはコロナ禍での人材戦略だとされます。ターキッシュの従業員の9割はトルコ人で、大株主の国が解雇に消極的なうえ、西欧と比べ労使間の家族意識も強いので、賃金カットに合意した代わりに原則、解雇を行わず、在宅期間中の従業員にはオンラインで研修や最新情報の連絡を続けたようです。
一方、解雇が相次いだ欧州の航空業界では、転職した人材を呼び戻すのは容易ではなく、新人育成に時間がかかり、各地で混乱が見られていると分析しています。トルコ人パイロットの外国への流出を恐れた施策が取られており反発もあるようですが、今回に関して言えば、トルコの人材戦略が功を奏したと言えそうです。
出典: 日本経済新聞
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR01BEV0R00C22A8000000/?unlock=1)
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